単二から単三へ:電力契約変更で実現する快適な電気生活

単二から単三へ:電力契約変更で実現する快適な電気生活

はじめに – 電力契約の「単二」「単三」とは

住宅の電力契約を見直す際によく聞く「単二」「単三」という言葉。これは電池のサイズではなく、単相2線式(単二)と単相3線式(単三)という電力の供給方式を指します。現代の家庭では、エアコンやIHクッキングヒーター、電気給湯器など200Vを使用する電化製品が増えており、古い単相2線式から単相3線式への変更を検討する家庭が増加しています。

単相2線式と単相3線式の基本的な違い

単相2線式(単二)の特徴

  • 使用可能電圧: 100Vのみ
  • 最大契約アンペア: 30Aまで
  • 電線本数: 2本(電圧線1本+中性線1本)
  • 対応電化製品: 100V専用機器のみ

単相3線式(単三)の特徴

  • 使用可能電圧: 100Vと200Vの両方
  • 最大契約アンペア: 60A以上も可能
  • 電線本数: 3本(電圧線2本+中性線1本)
  • 対応電化製品: 100V機器と200V機器の両方

東京電力パワーグリッドによると、単相3線式では「真ん中の中性線と上または下の電圧線を利用すれば100ボルト、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できます」。

単二から単三への変更が必要なケース

1. 200V電化製品の導入時

  • エアコンの設置: 冷暖房効率の向上
  • IHクッキングヒーター: 火力の強さと安全性
  • 電気給湯器: エコキュートなどの省エネ機器
  • 洗濯乾燥機: 大容量・高効率モデル

2. 契約アンペア数の増加が必要な場合

単相2線式では30Aが上限のため、電力容量の増加が困難です。現代の電化製品の増加に対応するため、40A以上の契約が必要になる家庭が多くなっています。

変更工事の具体的な内容

主要な工事項目

1. 幹線張替え工事

  • 引き込み口から分電盤までの電線を3本線に変更
  • 工事内容として「申請図面に記載した幹線ケーブルを建物の引込み点から電気メーター、電気メーターから分電盤まで配線工事」を実施

2. 分電盤交換

  • 単相3線式対応の分電盤への交換
  • 200V用ブレーカーの新設
  • 漏電ブレーカーの更新

3. 電気メーター交換

  • 電力会社による新しいメーターへの交換
  • スマートメーターへのアップグレードも含まれる場合が多い

申請手続きの流れ

電力会社への申請

東京電力の申請手続きでは、以下の手順が必要です:

  1. 事前相談: 電気工事店との打ち合わせ  
  2. 設計・見積もり: 工事内容の詳細決定
  3. 電力会社への申請書提出: 指定工事店が代行
  4. 承認・工事日程調整: 通常2-3週間前に申請
  5. 工事実施: 電力会社工事と民間工事の連携

工事費用の詳細

基本的な費用構成

単相3線式切替工事の費用目安

  • 基本作業費: 55,000円(税込)
  • 分電盤交換: 47,800円~(機種により変動)
  • 壁穴貫通作業: 4,400円(税込)
  • その他工事費: 配線延長、配管工事等

総工事費目安: 12万円~

追加費用が発生するケース

  • 配線経路の複雑化: 屋内配線の大幅な変更が必要な場合
  • 建物構造による制約: 鉄筋コンクリート造での壁穴作業
  • 設備のグレードアップ: 高機能分電盤への変更

実際の施工では、「80,000円~(税別)」からの費用設定もあり、現場の状況によって大きく変動します。

メリットと将来性

即効性のあるメリット

  1. 200V電化製品の利用可能: 高効率・大容量機器の導入
  2. 契約容量の拡大: 40A以上への変更が可能
  3. 電気料金の最適化: 200V機器の省エネ効果

長期的なメリット

  1. 住宅価値の向上: 現代的な電気設備への更新
  2. 将来の電化対応: EV充電設備などへの対応準備
  3. 省エネルギー化: 高効率機器による電気代削減

注意すべきポイント

工事期間中の制約

  • 停電時間: 通常1時間~2時間程度
  • 事前準備: 冷蔵庫の食品管理
  • 工事音: 壁穴作業等による騒音

申請時の重要事項

電力会社への申請が必要な場合:

  • 契約アンペア数の変更
  • 引き込み方式の変更
  • スマートメーターへの変更

業者選びのコツ

信頼できる電気工事店の条件

  1. 電気工事士免許の保有: 必須資格の確認
  2. 電力会社指定工事店: 申請手続きの代行が可能
  3. 豊富な施工実績: 単相3線式工事の経験
  4. 明確な見積もり: 追加費用の事前説明

見積もり時のチェックポイント

  • 工事内容の詳細: 何が含まれているかの確認
  • 工事期間: 現実的なスケジュール
  • アフターサービス: 工事後の保証内容

まとめ

単相2線式から単相3線式への変更は、現代の電化生活には欠かせない投資といえます。初期費用は12-20万円程度かかりますが、200V機器の導入による省エネ効果や生活の質向上を考えると、長期的には十分にメリットのある工事です。

重要なのは、信頼できる電気工事店との連携電力会社への適切な申請手続きです。

弊社は現場調査からお見積り、電力申請、施工までワンストップにて対応可能です(^^♪