LED電球のW(ワット)とは?

白熱球や蛍光灯より寿命が長く、少ない消費電力で明るく点灯するので、効率が高いということで最近では各家庭にも急激に普及しているLED電球。

そもそもLED電球とは、電圧をかけた際に発光する半導体素子(発光ダイオード)のことであり、電球と違ってフィラメントがないことから、外からの衝撃に強く寿命も長いという特徴につながっています。

 

 

一度でもLED電球を購入された方なら、「おや?」と思ったかもしれないことがあります。それは、LED電球のパッケージの表記でLED電球(60W形相当)という数値です。

Wって何だろう、そして60W形相当とは?…どういう意味なのだろうということです。

 

■「W(ワット)」とは、何を表す単位

日々の私たちの生活に欠かせないのが家電製品、この家電を動かしている電気の単位のことをW(ワット)と呼んでいます。

白熱電球の買い替えの時などに「40Wより60Wのほうが明るい」と言う風に話したことはありませんか?

つまり、ワット数が大きいほど当然電力を多く消費しますので、電球は明るくなります。

そういうことから「W」を明るさの単位と思ってしまいやすいのですが、「W」という単位は電流がする仕事量を表す単位であり消費電力のことなのです。

消費電力が大きければ大きいほど、明るく照らされますので「W」と言う表示で明るさの違いとしてイメージしやすいということなのです。

そこで、LED電球の「○○W相当」と言う表記にも納得がいくかと思います。

 

■「○○W相当」と「ルーメン(lm)」との関係

そもそもルーメン(lm)とは、照明器具の明るさを示す単位であり、簡単に言えば光の量の単位ということになります。

そして、現在LED電球にはルーメン(lm)を表示するというルールが設定されていますが、

従来白熱電球を選ぶ時に「40W」や「60W」というように(W)が記載されていたことから、ルーメン(lm)よりもワット(W)のほうが、一般的に慣れ親しんでいることもあり、ルーメン(lm)が浸透するまで、ルーメン(lm)とそれに合わせて○○W相当と記載されていると言うことなのです。

 

 

■まとめ(照明器具と電球の選び方)

現在の照明器具は、このルーメン(lm)という単位で表記されています。

それは、LED照明器具が主流となりLED球の明るさはルーメン(lm)で表記されているからです。

60W相当は810ルーメンとされていますが、照明器具を選ぶときには部屋の広さやライトから床までの高さ、電球が全方向型か広配光型か下方向型なのかによっても、部屋の明るさの印象は違います。

そこで、照明器具を新しくするときは、その点を考慮してLED電球を選ぶようにしてみましょう。